2019-01-01から1年間の記事一覧
先日の教室です(12月17日 小玉精子先生)。当日は初めて見る、直径20㎝はあろうかというデカい果物がデーンと。モチーフ担当の方に名前をお聴きしたら“獅子ゆず”とのこと。モチーフは上掲のように大きく分ければこの大きなゆず、八重の椿、右にある数種類の…
文字には表情がある、いや持たせることが出来る・・・そんなことを感じたのは、拙ブログ「さんま苦いか塩っぱいか・・・(佐藤春夫詩「秋刀魚の歌」)」(2018.10.08付)でのことでした。この“苦い”や“塩っぱい”は意識してそれらしく書いてみました。こうい…
先日の教室です。(11月26日 小玉精子先生)モチーフ担当の方には何とも可愛いお人形さんをご準備いただきました。私なりに留意した点は次の通りです。先ずはお人形さんの純真な表情。いつものことではありますが、目と口がポイント。描き過ぎず、描かなさす…
わが苑に梅の花干る久方の 天餘利ゆ支乃流連くる可毛わがそのにうめのはなちるひさかたの あめよりゆきのながれくるかも拙ブログでは、新元号『令和』が発表されたあと、その典拠である万葉集の、梅花の歌の序文(漢字)と歌数首(かな)を書きました。本歌…
先日の教室です。(11月7日 小玉精子先生)モチーフ担当の方には、シクラメンや秋の果物を一杯(上掲のほか数種類)ご準備いただきました。これらモチーフの中から、どれを描くか迷いましたが、色相が赤系統で容も大きいシクラメンを主役とし、抑えた色相の…
(半切1/3大)をみな(那)へしう(有)し(志)ろめた(多)く(九)もみゆるか(可)なあれ(連)た(多)るやどに(尓)ひとり(利)たてれ(礼)ば(盤)女郎花後ろめたくも見ゆるかな 荒れたる宿にひとり立てれば(後ろめたい・・・不安だ、気がかりだ …
先日の教室(10.29 小玉精子先生)です。久しぶりのモデルさんを描く日でした。今回最も力を入れたのはモデルさんの服の色。深い緑色で、何色かを混色してできた色です。2時間のうちかなりの部分を、この色を出すのに費やしました。かってインドを訪れたとき…
佐渡を続けます。荒海や佐渡に横たふ天の川(芭蕉)海は荒海向こうは佐渡よ・・(白秋 砂山)佐渡~の~荒磯(ありそ)の岩かげに・・(ひばりの佐渡情話)佐渡で描いてみたいと思うのは,前回の雨の竹林のほか、荒海、磯それに老松あたりでしょうか。旅の3日…
今月初め佐渡に初めて旅しました。新潟港から両津港まで高速船ジェットフォイルで渡った後、同港からバスで島北端・二ツ亀へ東海岸沿いを行く際、左側(大佐渡山地の山麓)には、雨に濡れた竹林を多く見かけました。佐渡の名物とかで、とりわけ当地の竹林は…
天地人、天地人・・・・、同じ字を並べてナンジャラホイと思われたことでしょう。偶々、ある書家の「天」の字が入ったお手本を練習していたら、この「天」の字について他の書家はどういう字を書かれているのだろうと思いつきました。手持ちの漢字の字典やネ…
我が家のすぐ近くにある“さるすべり”の通りです。二十数年前、こちらに引っ越してきた時から、毎夏見てきた花です。紅や白の見事な色合いや、真夏の炎天下に天に向かって跳(おど)るように咲く姿・・・何度か描きたいなあとは思っていましたが、前々回の“キ…
書の題材にと、久々に島崎藤村の詩集を開きました。多くの詩人がそうであるように、その情念、表現力、リズム感など、その感性に驚きます。そのうちの一つ『初恋』を書にしてみました。(半切1/2大)まだあげ初(そ)めし前髪の 林檎のもとに見えしとき前に…
近くの路傍に咲くキバナコスモスを、目の位置を落としやや見上げる恰好でみたものです。この花は「乱れ舞い 黄花コスモス(写真)」として、2年前(2017.10.2)にアップしていますが、その時は、描くのは“ややこしそう”なので、写真のままアップしておりま…
先日の教室です。(小玉精子先生 8.19)女の子のお人形さんと動物の仲間たちです。目のクリクリしたそれは可愛いお人形さんをご準備いただいていました。自分は、子供も孫も男の子だけでしたので、女の子のお人形さんとは全く縁がなく、80歳直前の今でも,苦…
尺璧非寶 寸陰是競 資父事君 曰嚴與敬孝當竭力 忠則盡命臨深履薄 夙興溫凊似蘭斯馨 如松之盛千字文(中国の1,000の異なった文字からなる韻文)(4文字/1句×250句)のうち、59番~68番の10句を書きました。お手本はネット上にアップされている松本芳翠先生の…
あざみの花です。当地はこの花が多く咲いています。約1ヶ月ほど前、近くの麻生川沿いに咲いているのを見かけました。ただ、フェンス越しで持ち帰りもできないため、これを写真に収め、我が家の花瓶に仕立てて描きました。先日野甘草を描いた時学んだススキの…
我が家のヤカンです。今回も柴崎春通先生がyoutubeにアップされている「水彩画の基本 金属の質感を描くコツ」に刺激と技法をいただきながら描きました。“鉛筆画”での金属ものは「俺もラッパ飲みするぞー」(2011.11.28)でアップしていますが、金属ものだけ…
先日の教室です。(7.29 小玉精子先生)モチーフ担当の方には、今この季節の花々をご準備いただきました。恥ずかしながら花の名前が分からず、皆さんに教えてもらいました。濃い黄色の花が野甘草(ノカンゾウ)、ピンクが入ったのが秋海棠(シュウカイドウ)…
宮殿盤欝 楼観飛驚 (半切1/2大)久しぶりに松本芳翠先生の草書千字文です。先ずは草書としての崩し方、“殿”、“盤”、“欝”、“飛”、“驚”などはこのようになるようです。意味不明で書くのも空しいので、概略をネットで。(細部は末尾に)宮殿の建物は、入り組んで…
先日の教室ではモチーフ担当でした(二人のうちの一人)(7.16 小玉精子先生)かって孫たちが遊んでいたぬいぐるみです。担当の特権で、帰宅して黒いソファーの上に並べて描きました。ゆったりと寝そべった猫(平らでかなり薄っぺらです)、たまに見る目はた…
季節外れではありますが、令和初の国政選挙に因んで万葉集梅の歌を。はるののになくやうぐひすなつけむと わがやのそのにうめがはなさく春の野に鳴くや鶯懐(なつ)けむと 我が家の園に梅が花咲く(大宰府)算師 志氏大道梅歌32首の一つで、算師(府で主税又…
先日の教室です。(小玉精子先生 6月28日)当日は5月に実施できなかった センター近傍での写生会を再計画していたのですが、この日もあいにくの雨。でも有難いことに仲間の方が、急遽のことながら室内用モチーフをご準備いただいておりました。色の組み合わせ…
それぞれに“げ”を添えた、永谷園の即席みそ汁。テレビのCMでよく見かけます。書道をかじっている者としては、ハンパないものを感じ、“上手い字だナー” “大らかで、楽しそうで、暖かく、味わいのある字だナー”と。なかでも“ゆ”の字は、今まで見たどんな能書…
先日の教室(6.18 小玉精子先生)です。モチーフ担当の方には、それはすてきなアジサイをご準備いただきました。白や淡い青、紫系の十数輪。今年も描きたいなと思っていただけに、感謝!感謝!であります。いつもの通り、教室で描いたあと、帰宅して筆を入れ…
薔薇の練習です。柴崎春通先生が、youtubeで、沢山の作品の描き方をデモンストレーションしておられます。どの作品にも圧倒されていますが、「薔薇」(Watercolor demonstration|Roses 水彩画~薔薇)もそのうちの一つです。最初は何を描かれているのかわか…
のたりのたり・・・かな蕪村の句では春の海ですが、今時でもこんな一日もいいかなと。絵としての主題は“ほわーっとした波”です。人間の顔で言えば、喜怒哀楽のそれではなく、ごく普通の時の顔です。拙ブログでも「のたりのたりとした海の練習」(2012.9.24)…
波打ち際の練習です。 波に定形はなく描きづらいものですが、 youtubeでじっと観察していると、寄せる波と引く波では違うようです。 寄せる波(手前)は先端部分が浜辺に寄せる一方、次の小さな波が後方に出来つつあり、 引き波(その向こう側)では、サーっ…
新緑が鮮やかな時期になりました。 連休明けの14日、絵画教室の野外写生会が計画されていましたが、あいにくの雨で流れてしまいました。 でも自分は、教室の時間内で場所を探すとなると、それに多くの時間を使いそうに思え、 事前に下見に行き、いくつかの場…
雨の後の朝もや、竹林、逆光、自動車道、車のシルエット、路上に映るランプ ・・・以前から描いてみたかったテーマです。 郷里の九州自動車道沿いは両側に竹林が多く、帰省の度に癒されます。 去年の梅雨時旅した房総半島・館山自動車道も同じような光景でし…
今回は、大伴邸で詠まれた梅歌のうち、当時の筑紫歌壇の代表的な歌人であった山上憶良(筑前の守)の歌を、原文にある“万葉仮名”そのものの字を用いて書いてみました。波流佐礼婆 麻豆佐久耶登能 烏梅能波奈比等利美都ゝ夜 波流比久良佐武(半切大)春されば…