古稀からの手習い

モロモロ 70歳からチャレンジ中です

2010-01-01から1年間の記事一覧

模写:柴崎春通先生作品 帰港

今回も柴崎先生の作品を模写させていただいたものをアップします。最初にこの絵に接したのは、一昨年の暮ぐらいだったでしょうか、Web上にある、先生の「水彩とアートの世界~画家柴崎春通の制作日記」の中ででした。帰港する定置網漁船を描かれたものです。…

さざえは色の“宝壺”

先日呼子に行った折、市場ではさざえも売っていました。 普段、スーパーなどでは、何げなくどす黒い色ぐらいにしか見ていなかったのが、 現場でみるとまた違うから不思議。 このさざえにも、色んな色が輝き、混じりあい、 壺は壺でも、色の“宝壺”に見えたも…

熟柿に雀  命の引き継ぎ舞台

つい先日の夕方、近くの柿畑でのこと。 柿の葉はすっかり落ち、木には熟柿(じゅくし)が一つ、二つ。 これに頭をすっぽり突っ込んで、啄(ついば)む雀。 熟柿は、俳句では、秋の季語になっているようですが、 絵としてこれを、雀やメジロなどと一緒に描く場…

玄界灘の魚たち 呼子港の朝市にて

前回に引き続き呼子での光景です。 朝市といっても昼に近かったこともあって、とれたてはさすがに少なくなっていました。 でも生き生きとした魚を、こういう港の現場で見るのは何年ぶりのことでしょう。 そして、ここの売りの一番は“玄界灘産”。 私にとって…

夕暮れ間近かの波戸岬(佐賀県唐津市鎮西町)

先週末法事のため九州へ帰ってきました。 佐賀県唐津市の呼子に行こうということになり、弟妹たちに連れられまずは朝市へ。 その後呼子大橋を渡り加部島や名護屋城跡を見学した後、波戸岬(唐津市鎮西町)へ。 この岬は、東松浦半島の最西北端にあたり、国定…

初冬の あたたか回廊

近くに、やや高い稜線の上を走っている散歩道があります。 両側の木々は、いまどきは黄色や茶褐色が多くなり、赤い紅葉はめっきり少なくなりました。 ただそれに代わるように、傍らのドウダンツツジが、いい赤色に染まってきました。 冬に入りましたが、この…

ブリ大根

ブリが美味しい季節となりました。 ブリは刺身もいいですが、大根の味と一緒になった、この風味も大好きです。 こういう食べ物を描くときの、いつもの手順。 料理ができたら、まずは、絵を先に。 描く間は、唾液を呑み呑み、早く仕上げようとの情けない心理…

ベランダからの紅葉模様

わがマンションのベランダ側は、道路を挟んで、小さい公園に面しています。 有り難いことに、四季折々の木々が、目を癒し、気持ちを和ませてくれます。 8階ですので、公園をやや見おろす恰好。 この秋も見事に色づきました。 その記念にと、ベランダに腰か…

ゴツゴツ南瓜など

南瓜。 先日親戚から送ってもらったものです。 これも絵にしてみたい果菜。 ずんぐり、どっしりしたかたち。 ゴツゴツした荒々しさ、力強さ。 おっとりとした安心感、親しみ感。 そして、イメージだけだが、かぼちゃ独特のホクホクした食感。 こんな雰囲気を…

秋の新宿御苑・下の池

11月8日アップの拙ブログに続き、新宿御苑です。 今回は下の池です。 ここもまた、鏡のような水面。 御苑を訪ねたときは、必ずこのポイントに足を運んでいます。 両脇の木々の間から垣間見る恰好で、秋には、真っ赤な紅葉越しになります。 前回の中の池と同…

ラ・フランス

マンションのお隣の方からいただいたラ・フランスです。 複雑なかたちや色合い、ついつい絵心をそそられます。 しかし、この果物の売りは何といっても、上品な味や香りでしょう。 描けないのが残念です。 [追記] “はやぶさ君”の宇宙からの帰還を喜ぶ記事をア…

秋のファッション 蔦紅葉

一昨日の朝、桜並木を歩いていましたら、桜の木に貼りついている蔦がきれいに紅葉していました。 紅葉した蔦のことを“蔦紅葉(つたもみじ)”というようですので、そのまま使用します。 蔦の細かい名前までは知りませんが、数種類。 赤あり、黄あり、緑あり・…

おーおー、早く注いでおくれの お羅漢さん(掟破りに感謝状、尖閣ビデオに似たり)

久々に、浄慶寺のお羅漢さんです。掟破り、お酒。名酒・浄慶をお酌するお羅漢さん。なにやら、ちょっと抑え気味の笑顔。(本物さんは、もっと微妙な笑み)注いでもらうお羅漢さん。 それは、それは、うれしそうなお顔。そんな両者の呼吸を描きたくての一枚。と…

国分寺・殿ヶ谷戸庭園の紅葉

昨日は、東京・国分寺市にある殿ヶ谷戸庭園の紅葉を見に行ってきました。 国分寺は初めてでしたが、最初に武蔵国分寺公園、崖線沿いのお鷹の道を経由して同庭園に。 本庭園は、現在は東京都の所有となっていますが、これもかっては三菱・岩崎氏の別邸だった…

秋の新宿御苑・中の池

新宿御苑には、主に春と秋、ちょこちょこ出かけています。 今年も、11月3日の文化の日に出かけましたが、さすがに、紅葉にはまだ早く、 この絵は2年前の秋の写真をもとに描いたものです。(記録では11月18日) 今年もまもなく色づくことでしょう。 御苑の池は…

藪の中のカラスウリ

裏山のカラスウリが色づき始めました。 藪(やぶ)などの、ほかの草木に絡んで成長するようです。 このカラスウリ、たしかに、秋の日差しを浴びれば鮮やかな色を発しています。 しかし私はむしろ、母なる藪のなかで、 ひっそりと隠れているようにも見える、…

相模湾のサンセット

本日の絵の舞台、相模湾、一昨日は時季外れの台風、さぞかし荒れたことでしょう。 そのうち、いつもの絶景に戻ってくれることと思います。 恐縮ながら、先日、この地逗子において、身内の祝い事がありました。 時間は相模湾の夕陽にあわせた夕刻。 絶好のス…

大根島・由志園の滝

今回は、水彩画を始めたばかりのころ、透明水彩の“透明”というのに興奮しながら描いた、 風景ものをアップさせていただきます。 4年前の丁度いまごろ、家内と山陰を旅しました。 大根島は、島根県の、鳥取との県境近くにある、中海という湖に浮かぶ島です。 …

落ち葉 それぞれの持ち味

木々全体はまだ色づき始めたばかりですが、落ち葉となると結構、色をつけてきたようです。 落ち葉の一葉々々は、それぞれに持ち味があり、自己主張があり、それぞれの美しさがあると感じます。 今回は、近くの公園や裏山の散歩道から拾ってきたものを描きま…

夕暮れどき、雨の遊歩道

ある雨の日の、夜に入る直前の夕暮れどき、 すぐ近くの遊歩道での光景です。 まだ空の青さは残り、これも路面に。 街路の灯はついたばかり。 昼でもない、夜でもない、どちらもが混在する時機。 ぼんやりした色はあるけど、その色を捉えるのは、非常にむずか…

新芽あやなすハツユキカズラ

なかなか味な名前の、ハツユキ(初雪)カズラ。 先日近くを散歩していたら、どこかのお宅の玄関口で、 新芽鮮やかなハツユキカズラが目にとまりました。 秋という季節がら、どうしても、紅葉したり、散ったりする木々が目につきます。 一方で、当たり前のこ…

秋の多摩川

多摩川も実に多くの方々が絵にされているようです。 四季折々に、流域の各所がポイントになるのでしょう。 数十年にわたり、もっぱら多摩川を描かれ、本まで出されている方もいらっしゃるようです。 今の我が家(川崎市)から、川沿いの登戸まで10キロもあ…

日の色に染まった蜜柑の練習 (芥川龍之介「蜜柑」から)

先週木曜日(10月7日)、柴崎春通先生の個展「アイルランド紀行」を見に行ってきました。 水彩画とアクリル画が30点弱。どの作品も素晴らしく、感動と刺激をいただいてきました。 当方、せっかくのこととて厚かましくも、 今自分は芥川龍之介の「蜜柑」と…

秋色深まる北富士

富士山にも先月25日に初冠雪があったとか。 これから、一挙に秋も深まることでしょう。 富士山は、東西南北いずれの方向からも眺めたことはあります。 それぞれの方向にそれぞれの見どころがあると思います。 では、絵としてはどの方向からのものが多いでし…

柿の練習

桃、栗とアップしましたので、今度は柿といきましょう。 青木光一の歌で「柿の木坂の家」というのがあります。 幼いころ育った我が家にも数本の柿の木があり、 故郷を離れてからも、この歌を聴くたびに、当時の光景を思い浮かべたことでした。 春には 柿の花…

毬栗(いがぐり)の練習

突然秋が来たかと思うと、あっという間に日々深まっているようにみえます。 自然の、早い移ろいについていくには、描くテーマもペース・アップです。 昨日裏山を散策しましたら、栗がもう終わろうとしていました。 その早さにいささかびっくり。 そこでその…

ハナミズキ

我が家の近くで、秋になると、その色が、何とも味わい深くなる、ある紅葉があった。 以前から気にはなっていたが、その木の名前すら私は知らない。 深い緑に、黄、茶、紫、そして赤みも入った色。 何か、インドの民族衣装でも見るような、含み色一杯で、いろ…

ブドウの練習(下塗りを仕上げました)

前回ブログの、下塗りの絵を仕上げてみました。 下塗りでの透明感や、青系、緑系の色合を、微妙に残しつつ、 主に、このブドウの基本色である、赤系の、 クレムソン・レーキという色を置き、 一粒一粒を仕上げてみました。 でも、下塗りの方が柔らかい雰囲気…

ブドウの“下塗り”の練習

今回はブドウの“下塗り”段階の練習です。今回も柴崎春通先生の「透明水彩 色・いろ」(グラフィック社)という教本からの勉強です。該当するページを開くと、まず“三つの色”を使った“下塗り”段階の絵が目にとまりました。正直、こんな透明感の出し方ってある…

鳴門海峡 逆巻く渦潮

今日は敬老の日。 歳に負けぬよう、あえてダイナミックな絵とまいりましょう。 前回に引き続き鳴門海峡、渦が逆巻くさまです。 その荒々しさを出すため、久しぶりに“アルシュの荒目”という水彩紙を使いました。 1年以上も前に描いて以来、あまりのむずかしさ…